SINCE　2009　7　7 今でしょ！

2013年　7月　某日   木曜日・・・。 なんとなく、けだるい今日この頃 周りのみんなは楽しそうにトンボライフを送っていらっしゃるようだ！ 他人の芝生は何とやらだが、 「 遠征行きて〜！ 」 急を要する仕事は概ね終わっている！ 職場の同僚に「後を頼む！」と言い残した俺！ 緊急発進の甲高いベルが鳴る！ とうとう持病の『スクランブル病』が発症した。 ココからは時間との戦いであった！ 机の上にあったなけなしの全財産を握り締め、 非常食のカップラーメンとコンロをバックに詰め込む！ 最近使われすぎて、新鮮味が無くなったこの台詞が何度も何度も頭をよぎる。 『 いまでしょ！』 そう！今なのである！ 『Su-sin-DRAGON』の旅するなら〜』　 『いまでしょ！』 『いまでしょ！』 『いまでしょ！』 『いまでしょ！』 『いまでしょ！』 聞き飽きました！

ということで、 もう、タイトルなんてどうでもいいや！（＾＾；

★★★★ 一人旅・・・それは自由！ 全ての束縛から解放され（ないけどね！＾＾） 我は旅立つ！ 朝は晴れていたのに、雲行きが怪しい。 しかしもう後戻りは出来ない。 高速道路に飛び乗り、一路北へ・・・。 激しい雨が降り始めた まるで、 この旅の先行きを暗示するかの様に・・・。 雨は更に激しさを増す！ 青いジムニー号がふらつく。 ゲリラ豪雨 雨も上がりこの旅の活力をつけるため ちょっと寄り道をし、遅い朝食をとることにした。 ココは、二十数年来の永年の友人である 「ジェロニモ」君 に教えてもたった店である。＾＾ この店ラーメン屋でありますが、 実は皿うどん（写真は大盛り￥650　安！）が絶品なのです。 皿うどんといっても、長崎のそれとは少し違い！ ペッパーがかなり効いた 『 とんこつ風味焼きそば 』 という表現が伝わりやすいかと・・・＾＾； ならば！「焼きそば」なのかと問われれば！ 違います！ 間違いなく、「皿うどん」なのである。 濃い味で私にとっては、激ウマ！ 「嵌まる味」です。 ご馳走様！＾＾ さて今回の旅は、移動に船を利用する。 港に着くとなんともカッコいい船がずらりとお出迎えだ！ 今回の誤算 その�@ フェリーだと思っていたが確認を間違い＝ジェットフォイルであった！ ジェットフォイルは速い！・・・がしかし料金もお高いのです！ 今は夕刻、速く行く理由は全くないがこれ以外に船はないのである。 チケットを購入！ 　　 旅の先が思いやられる・・・が、 なにやら幸運の予感もしてきた！ それは、 船の名前が『VENUS』 「女神」なのである！ その船体がこれ！＾＾ｖ 船に乗り込むと、さすがジェットエンジン まるで航空機と同じ感じのエンジン音がダイレクトに響いている！ 空も飛べそうである。 （ちなみに飛べないですが・・・何か？＾＾） 目的地へ向かう船内 気になるデジタル表示を発見！ どうやら速度計のようだ！ とすると、時速７４．０Km/h・・・速！＾＾ そしてとうとう今回の目的地へ到着 厳 原 港 人生２回目の訪問！ 国境の島　『 対馬 』 現地のツアーコーディネーター（ただの知人）とコンタクト この旅で使用する移動型宿泊施設を借用 島民の方は「１BOXカー」と呼んでいました・・・。 さて今宵の宿泊場所を求め移動 ココがよさそう！ 　　　 しかし、時間が遅く乗り入れは不可 ゲート横のスペースで夜を明かすことにして、 途中のスーパーで購入してきた肴で晩酌をして仮眠 　　　 この、酢が利いたいりこが美味しかったです。 おやすみなさい！ さあ、ここまで読んだ方 このHPがトンボのHPだということを思い出してください！ それでは、２日目いきます！＾＾； さて、翌朝 早速湿地へ突入 ハマボウが咲く美しい場所です。 　 今回のお目当ては、 四つの星のトンボ？？ そう、ヨツボシトンボ？っっって！違います！ 背中に美しいグリーンの★を背負う可憐なイトトンボ！ 九州では、 大分とココ対馬 にしか生息場所が見つかっていない、あのトンボです！＾＾ｖ さて、最初に出迎えてくれたのは、 定番のアオモンイトトンボ これは、いやな予感！ だって、このトンボ天敵なんです！ しかもウジャウジャいるし…。 どこかしこに居ます！ 佐世保市の海岸線の某湿地のにおいがします。（T T そして、夜露にぬれた、 「 ムスジイトトンボ 」 ハマボウの葉の上で美しいブルーが生えます。 その後 ウェーダーで湿地を探しまくる私でした。 途中マルタンヤンマらしきトンボが通り過ぎるも その後は新たな発見もなく、 流れるのは時間と、激しい多量の汗ばかり。 　 「シオカラトンボ」 あまりの発汗に水分補給と気分転換を兼ね、 日陰の地域に移動 ココではマユタテアカネが多数羽化していました。 ココでは施設の方にお話を聞くことができたものの、 「トンボならこのあたりどこでも見られます。」 ニコリ！ 「珍しいトンボも間違いなく見られますよ！」 などと嬉しい情報を・・・ まてよ？ 「珍しいトンボ」とはあのトンボとは限らないよな？？ その後も、必死に探すもどうにもこうにも見つかりません！ さすがに、この暑さと湿度に限界です！ この場所でのこれ以上の捜索はやめることにしました。 しかし、あのトンボの情報は限られています。 でも、このままでは身体がやばいので、 スーパーで栄養ドリンクと弁当を買い 昼食を済ませ移動 極暑の時間帯は車中で仮眠を取ることに決めました！ そして、再びビチョビチョのウェーダーを装着し、 とある筋のN氏に頂いた情報 「トンボがいるかは知らないけど、ハマボウが咲いてる汽水っぽい場所なら」 もう、こうなれば、どこでも行く！ しかし現実は甘くなく、現地では柵に阻まれ万事休す！！ そして、小さな浜辺の汽水というより真塩水ダイレクトのヨシ林を横目に、 「ココはどうしよう？」 と、弱気の思考 体力も気力も限界なのか、 国道沿いにあったラーメン屋を思い出した。 トンコツの塩分を身体が欲している。 でも、このままでは、やはり帰りたくない！ 『 Go!Go!ねぎトロ！ 』 そして、足元に怪しい♀ 「これは、アオモンぽくないぞ！」 （この個体は撮影せず。） そっと、葦原を覗き込むと小さな虫が飛んだ！ 双眼鏡で覗き込むとスーシン★が見えた！ あわててカメラを取り出し撮影しようと試みるが、既に姿は消えていた。 どうせ逆光であったので、 気を取り直し太陽を背にした方向から進入するため 藪湖議会氏？？ そして、ヨシ林に半分体を入れ込みジッと目を凝らす！ そして今度こそ、その姿をこらえることに成功した！ 四つの星のトンボ 【 ヒヌマイトトンボ 】 と 初対面することが出来た！＾＾ 素晴らしく感動しました。 暗いヨシ林の中に、時折りさす日差しで見え隠れする 輝く四つの鮮やかなグリーン★ このトンボに出会うために、 ここまでやってきたんだ！ もう、感無量です！ そして、 未熟な♀も発見 アオモンの♀とは違う女神のような姿 あの船名（ビーナス）は、これを暗示していたんではないだろうか？ （勝手な思い込みです！＾＾；） まだ未熟の今朝羽化したような♂も居ます。 これはこれで嬉しい！＾＾ 付近には、羽化殻もあります。 この場所は、まだまだ沢山の個体が生息していて、 環境が良いようです。 しかし、人間が埋め立てようと思えば、 僅か数時間でこの産地は消滅するほど貧弱な場所なのです。 この地域のヒヌマイトトンボに来年も再来年も会えるように、 私は祈る事しか出来ません。 頑張れよ！ そして最後の画像は、 ♂型の四つ★を背負うヒヌマイトトンボ♀の画像です。 このトンボを撮影するには、手持ちはNG もっと絞って美しいグリーンを表現したいです！ 三脚買います！・・・・たぶん？＾＾； さて、 撮影を終え、自分へのご褒美の時間 とんこつラーメン店へ しかし、昼休み中でした！ 次の開店時間は５時半 それまで時間があるので、島の温泉施設へ！ さすがに汗臭くてたまりません。 どこかいい場所がないかと探すと有りました！ 　　 「真珠の湯温泉」 入浴料　なんと大人￥４００です。 もう、最高でした！ 髪は３回も洗ってしまいました！ それくらい洗わないとスッキリしないほど 今日一日で汚れていたんでしょうね！＾＾； そして、湯上りに！ラーメン！ 　　 麺は博多系の細麺で、とんこつもしっかりしていてびっくり！ 離島を馬鹿にするつもりはありませんが、 そのクオリティーにビックリです。 しかも、高菜が好みでした。 最近はピリ辛すぎる高菜が多いですが、 はるちゃんラーメンの高菜は昔ながらの美味しい高菜です。 ご馳走様でした！ その後　厳原港に移動し就寝 明日は朝一のフェリーで博多へ出発です・ 次の日の朝８時に起床しターミナルに向かうと・・・、 人の気配が無い！ フェリーの出港時刻は８時５０分のはず！ ・・・・が！ 驚きの展開！ なんと、この日はダイヤ変更があり、 フェリーは６時には出港したようでした！ 次の時間は午後３時 やばし！ 何とか島を脱出する方法はないかとスマホを駆使すると 有りました！ でも、人はほとんど乗れない船らしい！ 海運会社に交渉すると出船１０分前にならないと分からないとの回答 神にも祈る心境で待つ！ そして、「乗れますよ！」という言葉に安堵！＾＾ 最後まであきらめない！ 今回改めて、それを学びました！ 博多に到着し、ジムニーを駐車場から出したところで、 私の全財産　￥１５６でした！ （大人なら、もっと金持っとけ！ぼけ！） 今後は余裕を持った上で、 計画的に行動しようと思うねぎトロでした！ Ｆｉｎ ねぎトロ 2013年　「初夏」　 　結局は、　対馬『ヒヌマイトトンボ』の旅 でした。